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三機サービス

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アナリストレポート

基本情報

特色 大型空調機器保守等総合メンテナンス会社 市場名 東証一部

事業内容(レポートより抜粋)

三機サービス(以下、同社)は、パナソニック(6752東証一部)グループ製の大型空調機器の保守(以下、空調機器メンテナンス事業)と、外食・小売店舗や各種施設等で使用される、空調、厨房、給排水、電気などの各種設備の一括保守(以下、トータルメンテナンス事業)を兼営する独立系のサービス企業である。

大型空調機器を始め、各種の設備機器のメンテナンス業務に精通する技術者集団であることが同社の最大の特徴と言える。17/5期末において、連結従業員(304人)の約7割がメンテナンス業務を担う技術者となっている。

吸収式冷温水機を主体とする大型空調機器の国内保守市場は、各メーカーによって技術や機器の違いが大きいため、メーカー毎に縦割りのマーケットを形成している。具体的には、ユーザーは機器を購入したメーカーのグループ企業と保守契約を結び、地域によって異なる指定保守事業者(メーカーサービス指定店)が、実際の現場作業を行う構造となっている。

同社は、パナソニックグループ製の大型空調機器の保守業務をパナソニック産機システムズから受注しており、東名阪地域において、エンドユーザーに対してサービスを提供している。

同社が保守を行う大型空調機器はパナソニックグループ製に限定されるため、市場は大きくないものの、指定保守事業者の新規参入はほぼ皆無であり、収益性の高いニッチマーケットとなっている。

同社は、パナソニックグループ製の大型空調機器の保守で約2割のシェアを誇るトップ企業であり、空調機器メンテナンス事業は、17/5期売上高の31.4%、営業利益の49.6%を占めている。

各種設備の一括保守市場は、大型空調機器の保守市場とは異なり、メーカーや設備による市場の棲み分けがないため競争が激しい。しかしながら、外食・小売チェーンにおいてメンテナンス業務を広域で一括してアウトソーシングする動きが広がっているため、市場が顕在化したここ15年ほどで急速に伸びている。

同社は業界のフロントランナーの1社であり、00年の事業開始以来、トータルメンテナンス事業が成長ドライバーとなっている。同事業は、17/5期において、売上高の68.6%、営業利益の50.4%を占めるまでに拡大し、初めて営業利益でも空調機器メンテナンス事業を上回った。

同事業は、北海道から沖縄まで全国で展開しているが、売上高の地域別構成をみると、関東が約50%強、近畿が15~20%、中部が10~15%と、三大都市圏の比率が8割以上を占めている。

(2017年9月8日時点)

沿革(レポートより抜粋)

同社社長の中島 義兼氏は、父親が経営していた株式会社兵庫機工(サッシやドアの製造販売会社)の機工事業部が三洋空調システムサービス(現パナソニック産機システムズ)から大型空調機器の据付、組立、試運転及び保守管理に関する業務を受託した際、77年7月に同業務を行う目的で兵庫県姫路市に設立された同社の社長に就任し、以降39年に亘り経営に当たっている。

会社設立と共に三洋空調システムサービスの大阪センター事務所内に同社の大阪センターを開設し、その指導を受けながら関西エリアでの業務を開始した。三洋空調システムサービスからの要請を受けて、77年10月に東京センター、78年4月には名古屋センターを相次いで開設し、担当地域を東名阪の三大都市圏に拡大した。

83年に静岡センター(95年に名古屋センターと統合して東海センターに改称)、86年に神戸センター、95年に浜松ステーション(現浜松センター)を設置して、太平洋岸の主要都市に展開エリアを拡張した。

三洋空調システムサービスによる大型空調機器の順調な販売と、同社の展開エリアの拡大を受けて管理機器台数が順調に増加したことや、保全メンテナンスにも注力したことから、同事業の売上高は、創業以来着実に増加し、95年に10億円を突破、99年頃まで安定した成長を続けた。

三洋空調システムサービスからの大型空調機器のメンテナンス受託だけに依存していた状況を問題視していた中島社長は、当時建設ラッシュだった中国上海においても、空調機器のメンテナンスをアウトソーシングする時代が来ると考え、98年に現地法人(上海三機大楼設備維修有限公司)を設立した。

しかしながら、上海における顧客は現地のオフィスビルや商業施設のオーナーであり、対象とする機器も中国や欧米メーカーの製品が中心であったため、日本での経験やノウハウが活かせなかったことから、中国では赤字が続いた。

中国事業を始めた頃、飲食店に対して食材を供給していた大手商社から、その顧客店舗に対して空調機器、厨房機器などの各種設備の修理依頼を、メーカー・品種を問わずコールセンターで受け付け、同社のメンテナンスエンジニアや全国各地のメンテナンス業務委託先のパートナーのエンジニアを現場に派遣するというビジネスでの協業を持ちかけられた。

そこで同社は、00年9月に東京にコールセンターを設置し、まずコールセンター業務のみを担当する形でトータルメンテナンス事業を開始したが、すぐに同社が事業全体を担当する現在の体制に移行した。

00年代には外食・小売チェーンの多店舗化展開が急速に進んだ一方で、店舗設備のメンテナンス業務をアウトソーシングする動きも加速したため、トータルメンテナンス市場が急拡大した。同社も、飲食業を中心とした顧客構成から小売、医療・介護・福祉施設、不動産賃貸会社などにもその対象を広げて業容を拡大し、10/5期にはトータルメンテナンス事業の売上高が空調メンテナンス事業を上回った。

その後、01年に札幌営業所(現札幌センター)、02年に兵庫事業開発部(現兵庫センター)にも、両事業の拠点を整備した。

12年には、上海にコールセンターを開設して、日系コンビニチェーンを主要顧客としたトータルメンテナンス事業を開始すると共に、空調メンテナンス事業からの撤退を進めた。

15年4月、東証ジャスダックに上場、16年4月には東証二部に市場変更、17年4月27日に東証一部に指定された。

なお、社名の三機サービスとは、創業のきっかけとなった三洋電機の「三」、会社の前身である兵庫機工の機工事業部の「機」、「サービス」を行う会社であることに由来している。

(2017年9月8日時点)



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