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7808 東証スタンダード(その他製品)

シー・エス・ランバー

企業情報

事業内容(レポートから抜粋)

プレカット木材加工販売や建築請負等の木造建築に関するトータルサービスを提供

シー・エス・ランバー(以下、同社)グループは、プレカット木材の加工販売(プレカット事業)、木造建築物の建築請負(建築請負事業)、不動産の賃貸等(不動産賃貸事業)、不動産の販売(その他事業)を展開しており、木造建築のトータルサービスを提供している。

プレカット事業では、同社が、
1)在来軸組工法における設計、木材のプレカット加工及び販売
2)ツーバイフォー工法における設計、木材のプレカット加工、パネル(プレカット加工木材を枠組みしたもの)の製造及び販売
3)連結子会社シー・エス・物流がプレカット製品の配送
4)連結子会社CSL VIETNAM COMPANY LIMITEDがツーバイフォー工法におけるCAD設計
5)18年6月に設立した連結子会社シー・エス・マテリアルが、プレカット短材の加工とその材料となる製材の製造
を行っている。

プレカット加工とは、建築現場への搬送前に、工場で原材料(材木、合板等)を必要寸法に切断し、材木と材木の接合部分を加工することを言う。日本の木造建築工法は、現在、在来軸組とツーバイフォーが主流となっており、同社のプレカット事業はその両方に対応している。

プレカット加工は、コンピュータで制御された機械が木材を加工するため、
①品質のばらつきがない高品質な接合部分(仕口)を作る
②材料に無駄がない
③建築現場での加工作業がなくなり木屑等の産業廃棄物が削減される
④材料の調達やCADの工程を除くと、大工職人が1日かかる作業を10分程度で加工できることから、大幅な工期短縮と人件費等のコストダウンが出来る
といった特徴を持っている。

建築請負事業では木造建築物の建築(新築及び増改築)を請負っている。これまでは、連結子会社なのはなハウジングが戸建住宅を、連結子会社シー・エス・ホームが保育所や介護施設、共同貸家住宅等の一般建築物を担当していたが、18年11月より、シー・エス・ホームにおいても戸建住宅の建築を開始した。

不動産賃貸事業では、連結子会社CLCコーポレーションが不動産(保育所や介護施設、共同貸家住宅等)の賃貸及び管理を行っている。

その他事業では、シー・エス・ホームが、土地を仕入れて、なのはなハウジングに建築を依頼した戸建住宅を販売しているほか、戸建分譲用地のままでも売却する場合がある。

同社は、19/5期より決算期末を11月末から5月末に変更した。19/5期は6カ月の変則決算となっているため、事業内容に関する決算期の数値についての以下の記述は、通期決算である18/11期までの実績を中心にコメントしている。

18/11期の事業別売上高構成比(外部顧客ベース)は、プレカット74.1%、建築請負20.3%、不動産賃貸2.4%、その他3.2%である。

(2020年2月28日時点)

沿革(レポートから抜粋)

同社は、中井千代助代表取締役社長によって、材木販売を目的に株式会社千葉中井材木店として83年に設立された。

中井社長は叔父が経営していた株式会社中井材木店(東京都江戸川区)に73年に就職した後、76年から専務取締役として経営に参画していた。79年に起こった第2次オイルショックに伴う不況に対応するため、中井材木店は東京都と千葉県に広がっていた商圏を4つに分割した。

中井社長は81年に千葉支店の支店長に就任したが、独自に経営するべきとの判断に至り、中井材木店から発展的に独立を果たした。

会社設立から数年間は、販売先である工務店等に大工を紹介することで、通常の木材の販売が拡大していった。しかしながら、プレカット木材が市場に出現したころ、その加工精度の高さを目の当たりにしたことでプレカットの時代が来ると確信し、91年にプレカット事業に進出した。

同社は95年に、社名をシー・エス・ランバーに変更すると共に、木造住宅の受注建築事業を開始した。

プレカット加工業は、顧客の仕様に基づいて加工したプレカット材を供給するため、取引の安定度は比較的高いものの、顧客の販売見込みが狂うと、プレカット加工業者に汎用性のないプレカット材が在庫として残ってしまうというリスクが存在する。新規事業の開始は、自社で木造住宅を建築することでそうした不良在庫を有効利用することを目指したものだった。

97年には、それまで中井社長の実家が経営する製材工場に委託していたプレカット材の加工工程を、千葉県東金市の工場において、自社で手掛けるようになった。

05年には、同社の建築事業部を分割して、子会社であるシー・エス・リモデリング(現なのはなハウジング)に建設部門を統合したほか、同社の不動産賃貸部門を分社化し、CLCコーポレーションを子会社として設立する等、グループによる事業運営に乗り出した。

06年には、新設した山武工場(千葉県山武市)に在来軸組工法のプレカット加工を移管した一方、市場が拡大してきたツーバイフォー工法のパネル製造を東金工場で開始した。

12年に、子会社のプロスト(現シー・エス・ホーム)が不動産販売業と建築請負業を開始した。

13年にはツーバイフォー工法によるプレカット加工のCAD設計を目的として、ベトナムにCSL CAD VIETNAM COMPANY LIMITEDを設立した。

15年に山武工場敷地内に第2工場を新設し、在来軸組プレカット加工機械を刷新し、生産能力増強と省エネ効率化を実現した。

17年11月、同社は東京証券取引所ジャスダック(スタンダード)市場に上場した。

(2018年9月14日時点)

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