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ワイヤレスゲート

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アナリストレポート

基本情報

特色 複数の無線通信事業者の通信インフラ借り受けワイヤレスブロードバンドを提供 市場名 東証一部

事業内容(レポートより抜粋)

ワイヤレスゲート(以下、同社)グループは、同社、連結子会社1社(ワイヤレスマーケティング・ラボ)、持分法適用会社1社(フォン・ジャパン)により構成されている。同社グループは、通信インフラを所有しない仮想移動体通信事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)として、複数の無線通信事業者から通信インフラを借り受けてワイヤレス・ブロードバンドサービスを提供するアグリゲーターである。数種の高速無線通信サービスをパッケージ化して、個人に提供している。

具体的には、1)複数の事業者の無線LAN スポットを一つのID及びパスワードで利用できる公衆無線LAN サービス、2)WiMAXやLTE等の通信網も併用するモバイルインターネットサービスを、ユーザーのニーズに応じて提供している。これらのサービスは、主にヨドバシカメラや携帯電話販売代理店等を通じて販売されている。ユーザーは、同社と契約すれば複数のキャリアのインフラを利用できるメリットがある。

同社は自らをワイヤレス・ブロードバンド業界の「PASMO」的な存在と説明している。PASMO があれば様々な交通インフラ会社が運営する施設(鉄道、バス等)を利用できるように、同社の会員は複数の通信キャリアのインフラを利用できるメリットを享受できる。新しい通信技術が現れた場合でも大規模な投資をせずに、最適なタイミングで新技術を提供し、低コストのオペレーションが可能であるなど、技術革新の目覚しい通信業界にあって、「持たざる」メリットを享受している。通信キャリアにとっては、使用していない周波数帯域を有効活用し収益化できるメリットがある。

同社の事業は、ワイヤレス・ブロードバンド事業(15/12期売上構成比97.6%)、ワイヤレス・プラットフォーム事業(同1.1%)、その他(同1.3%)の三つの事業で構成されている。ワイヤレス・ブロードバンド事業は、さらに公衆無線LAN サービス(同6.9%)と、モバイルインターネットサービス(同90.7%)に分類されている。

ワイヤレス・ブロードバンド事業は、14年9月からLTE通信対応のSIMカード「ワイヤレスゲートWi-Fi+LTE SIMカード(以下、SIMカード)」販売を開始した。加えて15年4月より音声通話とデータ通信が可能なSIMカード「ワイヤレスゲートWi-Fi+LTE SIMカード 音声プラン」の販売を開始した。このサービスは新規契約時におけるMNP転入にも対応している。SIMカード事業の営業損益は、サービス開始以来赤字が継続しており、同事業の赤字解消が当面の課題となっている。

ワイヤレス・プラットフォーム事業は、他の通信事業者へID及びパスワードの認証プラットフォームを提供しているほか、13年6月から電話リモートサービスを開始している。「電話リモートサポート」と称し、365日間、PC やスマートフォンの操作方法や活用方法を電話や遠隔操作でサポートするサービスを、月額490円(税込、以下同様)で提供するもの。このサービスの実際の運営は日本PC サービス(6025名証セントレックス)が行っている。同社は課金プラットフォームを提供して手数料を得ている。

その他は、Wi-Fi環境インフラ事業等における機器販売及び保守料をはじめとする各種法人向けサービスが主力である。Wi-Fi環境インフラ事業は、経済的かつ効率的にWi-Fi環境を構築するソリューションである。

フォン・ジャパンは、グローバルWi-FiコミュニティであるFon社の英国子会社Fon Wireless Limitedの100%子会社であったが、15年10月に普通株式の一部(発行済株式数の30%相当分)を同社が取得した。Fon社は、Google社、Microsoft社等と資本提携し、またボーダフォン社等世界各国及び地域における大手通信キャリアとの事業提携により、世界に1,700万以上のWi-Fiスポットを有している。フォン・ジャパンは16/12期より同社の持分法適用会社となり、営業外費用に持分法投資損失としてのれん16億円を10年分割で計上することとなる。

同社はFon社との資本・業務提携により、フォン・ジャパンが有する、国内の観光地にあるWi-Fiスポットを活用し、インバウンドニーズにも対応した新たな訪日観光事業について共同で展開する目論みである。

(2016年3月04日時点)

沿革(レポートより抜粋)

池田 武弘氏(現代表取締役 CEO)が「ワイヤレス・ブロードバンドサービス」ビジネスの成長性を予見し、原田 実氏(現取締役 COO)とともに創業し現在に至る。

2004年1月、ワイヤレス・ブロードバンドサービスの提供を目的として、株式会社トリプレットゲートを東京都に設立。04年10月 公衆無線 LAN サービス「ワイヤレスゲート」の提供を開始。05年10月 ワイヤレス・ブロードバンドサービスの基盤プラットフォームを活用した「ワイヤレス・プラットフォームサービス」の提供を開始。09年7月 モバイルインターネットサービス「ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX」の提供を開始した。

11年3月、商号を株式会社ワイヤレスゲートへ変更(社名:無線の窓口、玄関のような存在であることに由来)。12年7月 東京証券取引所マザーズに株式を上場。12年11月 株式会社ワイヤレステクノロジー・ラボ(14/12期に同社に吸収合併)、及び株式会社ワイヤレスマーケティング・ラボを設立。12年12月モバイルインターネットサービス「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE」の提供を、14年1月からWi-Fi環境イネーブラー事業を開始。14年9月よりLTEとWi-Fi利用がセットになったSIMカードの販売を開始した。 同社は16年3月1日をもって東京証券取引所マザーズから第一部へ市場変更となった。

(2016年3月04日時点)

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